内張の修繕

 

 

ドアの内張の布が無残にも剥がれてきたので修繕しました。

運転席も助手席も同様に剥がれてきていて、特に運転席側がひどいです。




それでは内張を剥がしていきます。

まずドアの部品を外します。

先に取っ手のカバーを外します。
カバーは上からはめ込んでいるだけなので引っ張るだけでぱこっと。


取っ手はトルクスねじ2本(T-30)で留まっているのでねじを外せば取り外せます。

ドアノブもトルクス(T-30)1本で。


ドアノブも外します。


部品が外れたら今度は内張を外します。

クリオの内張は接着剤で貼り付けてあるだけ!
ネジでかんなかで裏から留まっているかと思っていたのですが意外に手抜きです。

とりあえずスクレイパーなどのヘラを突っ込んでゆっくり剥がしていきます。


剥がした内張の布を剥がしてしまいます。

接着がもう駄目なのか簡単に布とベースの板が分離できました。

次に布を貼り直します。


今回使った接着剤は3Mのスプレーのり88。

何を使って貼ろうか迷ったのですが、以前内張屋さんがスプレーガンでゴム系の接着剤を使っているのを見たことがあります。
それは3Mの内装専用のものでした、ただ一斗缶でしか買えないので我々にはちょっと無理です。で、同じ様なものと探したのがスプレーのり。

ボンドG17スプレーという手もありましたが、臭いが残りそうだったのでやめました。

スプレーのりですが、オフィスなんかでも使っていてご存じの方も多いと思いますが、通常よく見るスプレーのりのちょっと強力なやつです(缶に書いている数字が大きい程強力)。

大型文具店や大型ホームセンター、東急ハンズなんかで売っています。


 

ベースの板と布の裏に均一に接着剤を吹き付けます。

すぐに貼り付けないで、数分おいて接着剤表面が少し乾いたぐらいになったら慎重に重ねていきます。

あとはしっかり叩くなりして生地の浮きがないように馴染ませます。

これで下準備は完了。

元通りドアに取り付けます。


貼り付ける為接着剤を塗りますが、ドア側の古い接着剤は強力に貼り付いていて取れません、またナイフなどで削ぎ取るにもちょっと硬いのでこのままにすることにしました。

ただこの接着剤は油分を含んでいて、接着剤の上に接着は出来ないようです。

とりあえず貼り付ける部分の下地処理として脱脂作業をします、シリコンオフやブレーキクリーナー、アルコールなどで汚れや油分を取り除きます。この作業をしないと接着剤がうまく乗らず剥がれる可能性がありますので。


接着剤は分厚く塗っても大丈夫なものが必要なのですが、なかなか安価で良いものがなかったので今回は接着力が強めのコーキング剤を用いました。
貼ってから大分日にちが経過していますが大丈夫そうです。


古い接着剤を避けるようにして塗布。


あとは内張をしっかり貼り付け浮かないように押さえます。

ドアノブ、取っ手を元通り取付完了。

取っ手を取り付ける際、布の繊維がはみ出してねじに噛むことがあるので注意しましょう。



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