リアブレーキパッドの交換

リアブレーキパッドを交換します。

ジャッキアップして馬をかけタイヤを外します。
これがリアブレーキ、メーカーはBendix社(ベンディックス社)製です。

フランス車の多くはベンディックス、Girling社(ガーリング社)、ATE社などの3社のうちどれかを採用しているようで、各社の交換の仕方を覚えれば交換は簡単です。

今回のベンディックスもプジョーやシトロエンのフロントやリアに採用されていたりします。


まずこのパッドを固定しているボルトを外します。

このボルトですが、他車のベンディックス製のブレーキにはついていなかったりします、どう言う理由で付いているのかはよく分かりません。

ボルトの頭はトルクスです。


続いてパッドを固定している金具を外します。

まず金具を固定しているピンをラジオペンチなどで引き抜きます。



ピンが抜けたら金具を外します。

金具はL型のアングル状のもので、ペンチで引き抜くかマイナスドライバーなどで押し出すと抜けます。


これでパッドが外れます。

最初に外側のパッドを抜き、次に内側を抜きます。

パッドに針金状のものが付いていますがこれは泣き止めの金具で、特にいつ外すかの指定は無いようですが、整備書の写真ではパッドにつけたまま外しているのでそうした方がいいのかも?。

今度は新しいパッドを取り付けます。


パッドを取り付ける前にキャリパーピストンを奥に押し込む必要があります。

減ったパッドの厚さに合わせキャリパーピストンが飛び出しているため、新品の分厚いパッドは狭くて入らないからです。

フロントのキャリパーは指圧やプライヤーで押し込めば凹みますが、リアの場合サイドブレーキの関係で押しても凹みません。

どうするかと言えばキャリパーピストンのパッドが当たる面を回してやります。


ドライバーや金属製の角棒を溝にはめ、時計回りに回せばピストンが引っ込みます。
引っ込みにくい時は引っ込む方向に力をかければ大概は大丈夫なはずです。


続いて新しいパッドにブレーキグリスを塗っておきます。

パッドにはキャリパーの外側用と内側用があり製品によっては写真のような凸がついていたりします。
(これは純正パッドではなくフェロードのもの)

この凸は先ほど引っ込めたピストンの溝にはめ込みます。


パッドを所定の位置に差し込んで、パッドの固定金具を差し込みます。

入りにくい時はプラスチックハンマーなどでコンコンと。

あとは忘れずにピンをさします。


こんな感じで出来上がり。

あとは必ずブレーキを何度か踏んでキャリパーピストンがパッドにちゃんと当たるようにします。

これを忘れて走り出すと車は止まらず危険です。



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