クーラント交換とタンク清掃
クーラント交換をしました。
過去に国産車やプジョー、シトロエンAXなどの交換はしたことがあったのですが、クリオは初めてでした。
またタンクも汚くて、中の水量が透けて見えなくなっていたので、掃除しました。
交換にはいくつかの方法があり、国産車とかではラジエーターのドレンプラグを外す方法が一般的ですが、フランス車にはありません、シトロエンではラジエーターのホースを外して交換していました。
今回は時間がかかりますがエアが噛まない簡単な方法で交換しました。
まずタンクのアッパーホースを外します。
ホースはクリップで留まっているので、プライヤなどで挟んでゆるめます。
外したホースに水道などで使うビニールホースを差し込みます(長さ1.5m位)。特に圧力はかからないので差し込むだけでOKでした。
このホースの反対側にはバケツを用意して流れ出すクーラントを受けます。
ヒーターのダイヤルを一番暑い位置に回します。ヒーターはクーラントの熱を利用しているのでヒーターユニットにもクーラントが流れ込んでいます。
冷たい位置だとヒーターに流れ込むクーラントが残ってしまいますので、ヒーターを効かせます。
エンジンをかけると汚いクーラントがどんどん出てきます。出た分の水をタンクに補給していき、汚れたクーラントを全て出してしまい、冷却装置の中を新鮮な(?)水だけにします。
タンクの水が減って補給していくわけですが、こまめな注水が面倒なので自動給水する事にしました。まずアッパーホースの差し込み口をビニールテープなどで塞ぎます。
あとは水を満タンにしたペットボトルを差し込み、これでOK。水が少なくなれば自動的に給水してくれます。
(小動物の水飲み器の原理です)ペットボトルはコーラなどの断面が丸いものよりも、おいしい水等の角張ったボトルの方がいいようです。
どうしても矢印の部分から空気を吸い込まなくてはならないので、ここが歪な形のほうがいいです。
一升ビンでもやってみましたが、ビン自身が重いのと、やっぱり断面が丸いので空気が吸い込めなくて駄目でした。まあ普通一升ビンでこんな事はしないとは思いますが。
交換風景。点滴を受けながら尿道に管を入れられた病人のような姿になっています。
出てくる水がきれいになったらこの作業は完了。
でも完全にきれいになるまで1時間ぐらいかかりました。
さてタンクがあまりにも汚いので、中を洗うことにしました。タンクの下側のパイプ2本を外します。
タンクはゴムベルトで留まっているだけなので、フックを外せば簡単にタンクが外せます。
→ 外したタンク、まるで人工臓器のような形です。
タンクの中に洗剤を入れて、靴を洗うタワシを使ってゴシゴシ洗ってみました。
黄ばみは取れませんが、なんとか中が見えるようになりました。あとは元どおり取り付けます。
クーラントの原液を所定の量入れていきます。
入れる量はクーラントの容器に書いている量を目安にします。
タンクの規定量まできてまだ原液が余っていたらエンジンをかけホースから排水させ、継ぎ足していき、原液がすべて規定量まで入れば一度エンジンをとめます。外したホースを元どおり取り付けしばらくアイドリングをして原液と水が一定の濃度になれば完了。
今回使ったクーラントはオートバックスで売っていた適当なものを使いました。ルノー車には緑色のクーラントを使っているのを目にしますが、なぜか赤にしてみました。
色が違っても効果に変わりはないので。
クーラントの量が見えるようになりました。
注:クーラントは毒物ですので、排出したクーランとは適切な方法で処理しなければいけません。
垂れ流しすると草木が枯れたり、虫や動物が死滅します。
処理業者に引き渡すかディーラーやガソリンスタンドなどに相談してください。
私の後輩が以前庭に捨てたらしいのですが、何年たっても雑草一つ生えてこなくなったらしいです。
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