4ポッドキャリパーに交換
1年程前ですが、フロントのブレーキキャリパーを4ポッドのアルミ削り出しキャリパーに交換しました。
なぜ今頃の報告かと言いますと、長期テストをした上で問題がなければ発表しようと思っていた為です。これはメーカーが発売しているキットでは無く、wilwood社製のダイナライトというキャリパーを純正ローターに使用出来るように設計し、ワンオフで作ってもらいました。
本来ならローター径を大きくして制動力を稼ぐのですが、今回は14インチホイールも使えるように純正サイズのローター用として製作しています。
目的は耐フェード性の向上、制動力の向上、軽量化などです。
制動力に関してはローター径がそのままなので大きな期待はできませんが、パッド面積が大きくなっているので幾分かはアップしています。
これがクリオに取り付けたキャリパーです。wilwoodですが、日本ではお馴染みのブレンボやAPなんかに比べ知名度は低いですが、有名なところではナスカーなんかに使用されていたりで、信頼度は高いです。
造りも良く値段も安いので、コストパフォーマンスは高いです、また日本で強度を高める加工を施しているそうで、その点も安心ですね。
持ってみましたがとにかく軽いです。
また大きなキャリパーを取り付けた時に問題になるのはピストン面積が変化しブレーキのふみしろが変化する可能性が有ると言う事です。今回は純正キャリパーを測定し、それに近い物としてこのキャリパーをチョイスしています。
これが私の車を採寸して設計し、削り出してもらったクリオ用キャリパーサポート。キャリパーサポートは車の足回りとキャリパーを固定する金具で、これの設計がちゃんとできていないとローターにパッドがきちんと当たらないなど支障がでます、一番重要な部品です。
今回は試作ということもあり製作をしていただいた(株)ウミヒラの社長と、採寸から設計までをしていただいたスタッフで取り付けやエア抜き作業をしていただきました。設計どおりピッタリでした。
取り付けは純正キャリパーのボルト2本を外し、ブレーキホースを外して後は新しいキャリパーとホースをジョイントして組み付け完了。最後にキャリパーにフルードを充填、エア抜きをして終わり。
慣れていればとても簡単な作業です。
ブレーキホースはアールズのステンメッシュを使っていて、純正クリップを使用し固定します。固定は必ずフレアナットレンチで作業します。
純正キャリパー 新しい4ポッドキャリパー このキャリパーは今後製品としてラインナップする為、純正ホイールでも干渉しないかなどのチェックも行いました。
干渉も無く全く問題なかったです。
ホイールを装着するとこんな感じです。この時点でのパッドは国産のBPF社製で、冷間時は良く効くとは言えませんが温まれば絶大な制動力が得られます。
また現在では国産某有名ブレーキパッドをラインナップに入れていますので、冷間時からも良く効きくそうです。
また軽量になった分足が軽くなり、ステアリングを切るのが楽しくなりました。
また気になるのは車検は大丈夫かという点ですが、今まで問題は無かったようですし、私もこれで車検を受けましたが問題なく通りました。この製品については株式会社ウミヒラのホームページをご覧下さい。
http://www.umihira.co.jp/
住所:京都市南区久世殿城町126
電話:0120-59-4359
電話:075-932-4359
FAX:075-932-3932
E-mail info@umihira.co.jpキットにはディスクローター付属しませんが、APなどのローターならウミヒラで取り寄せ可能です。
気になるキャリパーの重量を計測してみました。
純正キャリパーはパッド込みで4.5kg
4ポッドキャリパーはパッド込みで2.2kg2.3kg減量でほぼ半分の重さになりました。
ところで、今回お世話になった株式会社ウミヒラですがどんな会社かと言いますと、
自動車やバイクのオリジナルパーツ製作の他医療用機器の精密加工もやっていたりもします。社長所有のアルピーヌA110をイベント会場などでご覧になった方も多いのでは?
工場内はこんな感じです。
これは2分割のブレーキローター
これはローターの中心部、ハットを加工しているところです。
加工はコンピューターで制御されていて、
どんどん製品が生まれてきます。
これは車高調整部分、持ってみましたがすごく軽いです!!ラインナップに無い製品も作ってもらえますので、お気軽に問い合わせてみて下さい。
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