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・ケアマネージャー 「3割足りない」
大阪府 事業者との「見合い」検討
平成11年7月24日 読売新聞より
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来年4月から始まる介護保険制度に向けて、お年寄りに必要な介護サービスの計画を立てる新しい専門職「ケアマネージャー」(介護支援専門員)の必要数を確保できるか、自治体の焦りが募っている。昨秋、初の資格試験に全国で91,200人が合格し、必要とされる約4万人を数の上では上回ったが、実際に何人就業するか見通しが立たないためだ。7月25日は制度開始前の最後の試験。3割が不足と試算する大阪府は、資格取得者と事業者との「お見合い」も検討している。
大阪府では昨秋の試験で14,002人が受験、6,220人が合格し、1月から順次、計34時間の実務研修を受けている。
府は、府内で必要なケアマネージャー数を、サービスを必要とする在宅の要援護高齢者数から約2,500人とはじいた。これだと合格者数の方が大幅に多いが、実際は、「看護婦や医師が多く、すでに勤務している人がケアマネージャーとしてどれだけ働けるかわからない」(府高齢介護室)。
このため先月末、介護プランの作成を担う居宅介護支援事業者の事前相談会で、659の法人などにケアマネージャーをどれだけ確保するか調査したところ、計1,770人で、このままだと約730人が不足することがわかった。
府は、資格取得者を確保できない事業者や、逆に意欲はあるのに働く場所が見つからないケアマネージャーが出ないよう、両者を仲介する場の検討を始めた。7月25日の試験には約11,400人が申し込んでおり、合格者の研修を年内に済ませるよう計画している。
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